HDD復に、バックアップ用HDDが必要な理由を説明します。
対象は、バックアップ用ディスクを別途用意する必要性を知りたい方です。
理由について、復旧業者が行っている業務の点からわかりやすく説明しています。

なぜHDD復旧に、バックアップ用HDDが必要なのか?

HDDの復旧作業について業者に相談すると、バックアップ用HDDが必要だといわれて、「えっ、別途ハードディスクを買わないといけないの?」とびっくりする方は、少なくないと思います。復旧費用以外に、HDDの購入費用も必要となると、出費がかさんでしまいますからね。

ですがそれは仕方がないのです。なぜなら、HDD復旧はそれ以外に方法がないからです。では、なぜバックアップ用HDDがないと復旧作業ができないのか、わかりやすく説明いたします。

HDD復旧作業の内容から紐解きます。

それでは、HDD復旧作業の内容から紐解いていきましょう。

HDD復旧作業とは?

HDDの復旧作業とは、障害の発生したHDDからデータを取り出す作業です。基本的にそれ以上のことはできません。つまり、HDDを修理するわけではないのです。確かに、一時的に部品交換などを行いデータの取り出しを行うことはあるのですが、やはり厳密には修理ではないのです。

それならば、「HDD復旧」という言葉を使うのはまずいのでは? と思われる方もいらっしゃると思います。しかし、多くの方は修理が可能であると考えて、このようなワードで検索します。まず、見つけてもらわないとどうにもならないので、便宜上「HDD復旧」を名乗っております。

HDDは修理できない?

先にお話ししたとおり、HDDは修理ができません。なぜなら、もともと修理ができるように設計されておらず、基本的には使い捨てだからです。HDDはきわめて精密にできており、密閉状態で使用することを前提とした設計になっています。したがって、HDDは一度開封してしまうと、その後必ず不調になります。

このような理由から一時的に修理することはあっても、それはデータを取り出すための緊急措置であり、そのまま継続して使用できるものではないのです。

バックアップ用HDDは納品用

ここまでお話しした通り、調子を崩したHDDは継続使用ができません。そのため、業者は復旧したデータを一時的に自社の施設で保管し、別途用意した新しいHDDにコピーして納品しています。このような理由から、HDDは故障したら廃棄し、新しいものに入れ替えるという方法にならざるを得ないのです。

ちなみに、弊社ではバックアップ用HDDは信頼性を高めるために、新品のご準備をお勧めしています。

バックアップ用HDDが不要な場合もある?

バックアップ用HDDが不要な場合もあります。それは、HDDが物理的に故障していない場合と、データ量が少ない場合です。

HDDが物理的に故障していない場合とは、誤って削除したデータを復活させた場合など、故障ではないときです。この場合は、HDDに問題が発生していませんので、そのまま継続使用が可能です。したがって、無理にバックアップ用HDDをご準備いただく必要はございません。

また、データ量が少ない場合とは、データが数ギガバイト程度のときです。USBメモリやSDメモリカードに格納できるようなデータ量であれば、やはり無理にバックアップ用HDDをご準備いただく必要はありません。ただ、故障したHDDは継続使用できませんので、そこはご承知おきください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

HDD復旧に、バックアップ用HDDが必要な理由を説明しました。HDD復旧作業とは、HDDは修理できない、バックアップ用HDDは納品用、バックアップ用HDDが不要な場合もある、などのポイントをご紹介しましたので、ご理解いただけたのではないかと思います。

もっとも重要なポイントは、HDDは修理ができないところです。修理ができるのであれば、わざわざ新しいHDDを準備する必要はないのですが、それは無理ですのでやむを得ません。「HDDは使い捨て」であることを知っていただきたいと思います。

ぜひその点をご理解いただき、HDD復旧サービスをご利用いただければ幸いです。

お電話でご相談される方へ
「障害メディアの種類(HDDorNASorRAIDなど)、全体の容量(わからなければ外付け等の型番)、どんな状態でしたか?」についてお聞きしますので、先に確認いただきますとスムーズにお話ができますよ。