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パソコンと周辺機器のトラブル原因をご案内しております。

 パソコンや周辺機器などでデータトラブルが発生する原因はいくつか考えられますが、明らかな衝撃や水没などは当然のことながら、日頃の機器の扱いや環境によってデータトラブルが発生することも多々あります。

このページでは、普段何気なく使用している範囲で発生するパソコントラブルと、予防策などをご案内しておりますので、是非ご参考にしていただければと思います。

高温多湿でのパソコンのオーバーヒートにご注意ください

 夏場はパソコンにとって大変過酷な季節です。
この時季のパソコンの不調でよく見られる症状は、『熱暴走』と呼ばれる「パソコンの意図しない動き」や「突然シャットダウン」といったものがあります。熱暴走の原因は、パソコン内部の排熱不良、通気不良といった熱を外部に放出する部分の不具合の他、使用環境が挙げられます。そして、熱暴走を繰り返すとHDD(ハードディスクドライブ)等が破損してしまい、パソコンが起動しなくなることもありますので、特に暑い季節はパソコン内部が熱を持たないように対策を行う必要があります。
HDDが破損、故障してしまうと、中にあるデータを取り出すことが不可能となります。万が一そのような状況になった場合は、専門家によるデータ復旧やデータ救出を依頼されることをお奨めいたします。

初期化とフォーマットの違い

 外付けハードディスクやSDカードといった記憶装置を使用する際に『初期化しますか』や『フォーマットしますか?』といった案内が表示されることがあります。この場合、特に必要がなければどちらも行う必要はないのですが、意味が分からないとどうして良いか迷ってしまうかと思います。
ここでは『初期化』と『フォーマット』についてご説明したいと思います。

例えば、キッチンで料理を作る際、先ず最初に調理台の上にまな板や包丁、その他の調理具、調味料といったものを用意すると思います。このような状態のことを「フォーマット」といいます。即ち『いつでも料理が作れる状態にする』ということです。一方、未だ何も用意されていない調理台の状態を「初期化」といいますが、こちらはいつでもフォーマットすることが可能な状態を指します。
しかし、ここで気を付けなくてはならないのは、初期化もフォーマットも、実施してしまうと、今までのデータや情報が全て消去されてしまうということです。これらに保存されているデータ類はバックアップ用データのケースが大半と思われますので、安易に「初期化」「フォーマット」をしないようにしてください。

それでも初期化やフォーマットを行ってしまい、保存されていたデータ類が全て削除されてしまった場合は、早急に「データ復元サービス業者」に『データ復元』を依頼することをお奨めいたします。

PCが起動しない原因は大きく分けて2種類あります(電源編)

デスクトップパソコン、ノートパソコンを問わず、パソコンを使用する際は電源ボタンを長押しして「電源ON」の状態にするところから始まります。
いつもなら電源ボタンが点滅、点灯して、その後モニターに見慣れた画面が現れるのですが、そうならない場合はパソコンのどこかに不具合が発生していることになります。しかし、この段階ではまだどこに不具合があるか正しく判断できませんので決して慌てないでください。

パソコンが起動しない(立ち上がらない)原因は大別して2通りとなります。1つはパソコンに電気が供給されていない場合、もう1つはシステム上の不具合となります。こういった場合は、落ち着いて簡単な部分から確認してください。先ずは電源コードの接触不良や接続不良です。電源プラグが抜けそうになっているといった簡単な原因も少なくありません。次に電源スイッチの接触不良も有り得ます。ホコリの蓄積などでスイッチの接点の感度が鈍くなっていることもありますので、再度ボタンを押してみることも必要です。この2つを確認しても電源が入らない場合は、電源コードの断線やスイッチ自体の故障が考えられます。電源コードは新たに購入することで解決しますが、電源スイッチは交換作業と配線作業が必要となりますので、メーカーや専門業者を頼った方が良いと思います。

次に、帯電による動作不良も考えられます。パソコンを常に通電した状態に置くと本体に電気が溜まってしまい、それが原因で起動しないことがあります。
この場合は溜まった電気を放電してあげることで解決します。放電の方法は、①電源コードを抜く②電源ボタンを30秒ほど長押しする。これだけです。
再びコードを接続し、電源ボタンを押して起動すれば完了です。

弊社へのデータ復旧についてのお問合せの中には、このようなちょっとしたことが原因でパソコンが起動パソコンが起動しないといったものもあります。パソコンが起動しない状態になった場合は、先ずは簡単な原因から対処してみてください。
パーツの交換が必要な場合は別として、ちょっとした不注意が原因のケースも多々あります。

PCが起動しない原因は大きく分けて2種類あります(システム編)

 通常、パソコンの電源が入るとインジケーターランプ(パイロットランプ)が点滅、点灯して電源が入っている状態であることを伝えてくれます。それと同時に、モニターには起動中である表示がなされます。起動に対して何も支障がなければ、直にモニターに見慣れた画面(壁紙など)が映し出されるはずなのですが、システム上の不具合でそうならない(正常起動しない)場合も有り得ます。
ハードディスクドライブ(HDD)の中には、ウィンドウズ、マックといった「OS」を起動させるプログラムや、エクセル、ワードといったソフト類、保存されている画像や動画といったファイル類が収められていますので、HDDが不具合を起こしてしまうと、普段のパソコン作業を円滑に行うことができなくなってしまいます。

そのような場合、特に注意が必要なのは『慌てて色々な処理を行わない』ということです。
『どうにかしたい!!』その気持ちはとてもよく分かりますが、HDDの習性(パソコンの習性)上、後から行ったアクションが上書きされるため、復旧確率が大幅に低下してしまい、復旧できるデータも出来なくなってしまう可能性が高まるというマイナスがあります。

HDDの不具合は、部品の摩耗や破損による障害と、プログラム自体の破損による障害とに大別されます。それらによってデータ復旧作業方法が変わるのですが、何れにせよモニターに何も映らない場合は何のしようもないと思いますが、モニターは起動するもファイル類が取り出せないといった時は、ご自身では何もせずに、早急にデータ復旧サービスを頼ってください。

削除したファイルの行先は??

 ここでは「削除した画像ファイルやテキストファイルがどのようにしてパソコン内部(HDD)から消えていくのか?」ということをご説明したいと思います。
皆さんは画像などをダウンロードしたり、パソコン内で保存場所を変更したりといったご経験があると思いますが、この場合、画像ファイルは直接移動するのではなく、一旦『クリップボード』という部分に置かれてから指定した保存先に移動する仕組みになっており、一旦クリップボードに置かれたファイルは、次のファイルが置かれると上書きされることになります。

それでは、削除したファイルはどのようにしてパソコンから姿を消すのでしょうか??
通常、何某のファイルをパソコンから削除する場合は『ゴミ箱』に移動した後にゴミ箱を空にするか、ゴミ箱を使わずに『完全に削除』するかのどちらかを行うと思います。何れの場合も、パソコンから消えた状態になります。
しかし、削除したつもりのファイルは、実はHDDの中でファイル情報だけが削除されている状態であり、ファイル自体は残されているのです。
この状態であれば、特殊な技術でファイル情報を失ったファイルを取り出すことができるのです。これが『データ復旧』ということになります。

HDD内でファイル情報を失ったファイルは、次の情報に上書きされることで完全に消失します。しかし、上書きによってどのファイルが消失されるかは分からないため、誤って削除してしまったファイルの復旧を希望される場合は、極力なにもせずに、HDD内の情報が書き変わらないように注意して、早急にデータ復旧サービスを頼ってください。

データの意味、情報との違い

 家庭ではあまり使わないと思いますが、仕事の場面では日常的に使われる『データ』という言葉、今回はこのデータについてお話したいと思います。
「この資料をひとつにまとめてデータ化しておいてください」「過去のデータを基に、販売戦略を確立したいと思います」これらは、職場などでよく耳にするやりとりですが、普段何気なく使っている『データ』とは一体何を指しているのか??・・・ということをあまり考えたことはないのではないかと思います。
データを簡単に説明しますと、様々な方法手段で入手した資料等を繰り返し使用できるように形にしたものを指します。ここでいう形というのは、文章、映像、音声、画像といった目や耳、感触、時には嗅覚で確認できるものを指します。よって、個人の記憶や考え、思想などといった外形を持たないものはデータとは言えません。良く似た言葉に『情報』というものがありますが、情報とはその場に必要なデータのことを指します。
例えば、会社の資料室には過去の案件の膨大な資料が、紙ファイルであったり、または何某の記憶媒体に形として保管されていると思いますが、これがデータということになります。それらは新たなプロジェクトでフィードバック材料とされることが多々ありますが、資料室にあるデータ全てが材料となるのではなく、その時々に使用する人たちにとって必要な材料のみを情報といいます。
このように、保管される全ての形のある資料をデータと呼び、そのデータ全体から場面によって必要とされる資料を情報と呼びます。

昨今では旧来の紙状のデータを止め、デジタル化に移行されています。
これらデジタル化されたデータを電子データと言いますが、電子データは大きなスペースの保管場所を必要とせず、紙での保管と異なり劣化もなく、更に複数の者が同時に共有できるメリットがある反面、情報の流出、破損、誤削除といったデメリットも併せ持っていますので、慎重な取扱いが必要となります。しかし紙保管の場合は、誤ってシュレッダーにかけてしまった場合や、万が一の焼失などの滅失の際に取り戻すことはできませんが、電子化されたデータの場合は、仮に何某の原因でデータが取り出せなくなってしまってもデータ復旧が可能なケースがあります。こういった意味からも『データ復旧』という言葉が確立する所以でもあります。

空気の乾燥時季は静電気に注意してください

 サイト情報の中には『乾燥ではパソコンは壊れない』といった内容のものがあるようですが、確かにパソコン自体は乾燥よりも湿気の方が影響を受けやすいかと思います。
しかし、乾燥自体には影響を受けにくいパソコンでも、乾燥による静電気の影響を受けることは十分に有り得ます。パソコンを操作するのは人間です。人間は季節や場所、時間によって生活様態が変わります。特に衣類に関しては春夏秋冬、その日の気温や湿度、部屋の温度などの環境によって色々と使い分けが行われます。その衣類によって静電気が発生し、パソコン操作時に電気的なトラブルを発生させる事例は多く見られます。例えば、ウール素材(多くのプラスの電気を帯電)のセーターを着て、中にポリエステル(マイナスの電気を帯電)のシャツを着ていたり、ポリエステル(マイナスの電気を帯電)のスカートの中にナイロン(プラスの電気を帯電)のタイツを履いていたりした場合に静電気が発生する可能性が高まります。
同じ着合わせでも、湿度が高い環境の場合は静電気が湿気を持った空気中に放電されますので、衣類に帯電することはほとんどありません。

そこで、なぜ衣類に帯電した静電気がパソコンや周辺機器のトラブルを発生させるのか・・・という問題ですが、衣類に帯電した静電気は人間の身体を通じて金属などに放電されるからです。いわゆる冬に金属製のドアノブなどに触れると『バチッ』とくるあの症状です。この症状は人間同士でも有り得ます。例えば、お店でレジの方にお金を渡す時に同じような経験をされた方も少なくないと思います。静電気の放電は一瞬なので大した電気量ではないと思われがちですが、実は驚くことに数千ボルトの電気が放電されているとのことです。

このように、日常的に発生する静電気の帯電、放電によってパソコンが故障や起動トラブルを発生するケースは、電源ボタンを操作した時、USBメモリやSDカードをポートに脱着する時など人為的な原因が挙げられます。パソコンの内部はたくさんの電子部品が使用されていますので、意図しない数千ボルトの電気が流れた場合に、絶縁性の弱い部品はひとたまりもありません。
空気の乾燥している季節、環境でのパソコン操作時は、ご自身が帯びている静電気の放出に十分にご注意ください。